Okinawa Dialysis and Transplant Association, ODTA

 沖縄県透析医会ホームページ閲覧に来られました皆様、ありがとうございます。
 平成28年4月より沖縄県透析医会会長を拝命いたしました、首里城下町クリニック第二の比嘉啓と申します。設立から3期6年勤められました徳山清之先生、その後を引き継がれた當間茂樹先生といった高名な先生方の後を受け継ぐ形となり、身の引き締まる思いです。
 
 本会は2008年3月に初代会長の徳山先生を中心とした諸先輩方のご尽力で設立されました。
 
設立の目的としては
 
①患者さんに寄り添った良質かつ適正透析医療の提供
②都道府県単位の行政機関と透析医療の窓口としての役割
③学術団体としての沖縄県人工透析研究会との役割分担として、学術の
 側面から医療保険制度への対応や災害対策、感染対策、医療安全対策等
 の組織を担う
④日本透析医会との連携
 
などを掲げております。
 
 2015年現在で沖縄県下の透析施設71施設中、透析医会へは約8割53施設が加入しております。現在県内を7つのブロックに分け(北部、中部、中部南・浦添、那覇、南部・久米島、宮古、八重山)、各ブロックの代表理事による役員会で運営を行っています。
 
 本会の役割の中心はやはり災害対策にあると考えております。2011年の東日本大震災、そして先日2016.4月の熊本地震の際には、日本透析医会及び被災地・近隣の支部透析医会を中心とした各施設の働きにより、あのような非常事態においても透析医療を継続可能なものにしたことは特筆すべきことです。今後も想定を逸する災害に備え、我々沖縄県透析医会でも、臨床工学技士会、行政をはじめとする関連団体の連携を構築し、日ごろの訓練等を通して、内外の災害対策に対処したいと思います。
 
 その他として、透析患者数は現在全国で30万人を超え、沖縄県の年度末透析患者も4500人を超え、県民約330人に一人が透析患者といった、全国と比較しても透析の多い県となっております。その原因は、主に運動不足、食習慣の欧米化に起因するメタボリック症候群、糖尿病患者が多いといった背景が考えられ、今後数年はその傾向が続くものと思われます。今後透析医会としても、学術団体である沖縄県人工透析研究会と協力して、その歯止めに微力ながら働きかけていきたいと考えております。
 
 その他冒頭にのべたような目的に向かって、会員全体で透析患者への安心した医療を提供できるよう、微力ながら努力いたしたいと思います。皆様方のご指導、ご協力よろしくお願い申し上げます。